作成の基本:完了条件 → 作業洗い出し → 粒度調整 → 開始/終了 → 担当 → 進捗 → 更新ルール、の順に決めると、運用できるガントチャートにしやすくなります。

STEP 1:プロジェクトの完了条件を決める

最初に「何をもって完了とするか」を決めます。「Webサイトを作る」だけでは、デザイン完成なのか、本番公開なのか、公開後確認まで含むのかが曖昧です。

例:「新サイトを作る」より「主要ページを実装し、確認後に本番公開する」のように終了条件を具体化します。

STEP 2:必要な作業を洗い出す

完了までに必要な作業を一覧化します。複雑な案件ではWBSの考え方を使い、成果物や作業のまとまりを分解すると整理しやすくなります。

  • 要件整理
  • 構成作成
  • デザイン
  • 実装
  • 動作確認
  • 修正
  • 公開準備
  • 公開

この段階では無理に日付を決めず、まず「何が必要か」を揃えます。WBSとガントチャートの違いもあわせて確認できます。

STEP 3:タスクの粒度を揃える

「トップページ制作」「サイト全体を完成」「ボタン文言を1文字修正」が同じ階層に並ぶと、進捗を比較しにくくなります。すべて同じ時間にする必要はありませんが、同じレベルで追う作業はある程度似た粒度にします。

細かすぎる作業は、ガントではなくカンバンやToDoへ分ける方法もあります。

STEP 4:開始日と終了日を設定する

各タスクを時間軸へ置きます。最低限、開始予定日と終了予定日を決めます。

ここでは希望日ではなく、実際に作業できる期間として置くことが重要です。複数人で同時に進められる作業は重ねられますが、前の成果が必要な作業は現実的な順序へ調整します。

ツールによる違い:依存関係を自動で扱えるガントツールもあります。GanttFlowではこの記事の基本手順として、開始日・終了日・担当・進捗を手動で整理できることを前提に説明します。

STEP 5:担当者を決める

日付だけ決まっていても、誰が進めるか不明なら実行段階で止まりやすくなります。タスクごとに少なくとも主担当を明確にします。

複数人が関わる場合でも「進捗を更新する人」を決めると、誰も更新しない状態を避けやすくなります。

STEP 6:進捗をどう表すか決める

進捗率を使うなら、その意味をチーム内で揃えます。50%が「時間を半分使った」「成果物が半分完成した」「感覚的に半分」のどれかで読み方は変わります。

進捗率は残り時間をそのまま表す数字ではないため、期限や実際の成果と合わせて確認します。

STEP 7:初回レビューと更新ルールを決める

  • タスクの抜けがないか
  • 無理な日程になっていないか
  • 同じ担当者へ作業が集中していないか
  • 担当者不明のタスクがないか
  • 進捗をどう更新するか決まっているか
  • いつガントを見るか決まっているか

作成時点で完璧な予定を作るより、変更が起きたときに直せるルールを作る方が実務では重要です。運用はガントチャートで進捗管理する方法で詳しく整理しています。

見づらくなりやすいガントチャート

タスクを詰め込みすぎる

数分で終わる作業まで全件登録すると、全体を見ることよりメンテナンスが中心になります。

期限しか入っていない

終了日だけでは期間の重なりが分かりません。開始日も持たせることで「いつから作業する予定か」が見えます。

担当者が決まっていない

「チームで対応」のままでは実行責任が曖昧です。

作成後に更新しない

古い予定が残り続けると、ガントが現在の計画ではなく「昔作った予定表」になります。

よくある質問

ガントチャートは何から作り始めればよいですか?

最初に完了条件と必要な作業を整理し、その後に開始日・終了日、担当、進捗の持ち方を決めると作りやすくなります。

WBSを必ず先に作る必要がありますか?

複雑なプロジェクトでは有効ですが、小規模案件で正式なWBSが必須とは限りません。必要な作業を時間軸へ置く前に整理できていることが重要です。

進捗率は何%刻みがよいですか?

一律の正解はありません。細かさより、同じ数字をチーム内で同じ意味として読めることを優先します。

参考資料